裏腹な彼との恋愛設計図
“マイ・スウィート”は、十五年ほど前に日本でも話題になった、アメリカの映画。
非行に走った息子が家を出て、愛想を尽かした妻にも逃げられた設計士の中年男性が主人公。
すべてを無くした彼が、様々な人に出会いながらもう一度奮起し、家族が帰ってくることを願いながら新しい家を建てるというもの。
「すごい感動するんですよね、あれ!」
「切ない話なんだけどちょっとコメディタッチで、それがまたいいんだよな」
「そうそう、なんかこうきゅーって胸に響くっていうか……!」
気がつけば私達は手を止めて、映画の話で盛り上がっていた。
こんなに柊さんと意気投合する話題があったなんて。
「何回も見て泣いたなぁ。最後、皆が家に帰ってきて再会するシーンとか」
不器用な主人公の男性は、家族を愛しているのにそれを上手く伝えられなくて。
その代わりに皆への想いを散りばめた家を設計するのだ。
料理が好きな妻には使いやすいキッチンを、ギターが趣味の息子には防音性のある部屋を……って。
そうして造った家に皆が帰ってきてくれた時、自然と温かい涙が溢れたことを思い出す。
家や家族の大切さを改めて感じさせてくれるお話なんだよね。
非行に走った息子が家を出て、愛想を尽かした妻にも逃げられた設計士の中年男性が主人公。
すべてを無くした彼が、様々な人に出会いながらもう一度奮起し、家族が帰ってくることを願いながら新しい家を建てるというもの。
「すごい感動するんですよね、あれ!」
「切ない話なんだけどちょっとコメディタッチで、それがまたいいんだよな」
「そうそう、なんかこうきゅーって胸に響くっていうか……!」
気がつけば私達は手を止めて、映画の話で盛り上がっていた。
こんなに柊さんと意気投合する話題があったなんて。
「何回も見て泣いたなぁ。最後、皆が家に帰ってきて再会するシーンとか」
不器用な主人公の男性は、家族を愛しているのにそれを上手く伝えられなくて。
その代わりに皆への想いを散りばめた家を設計するのだ。
料理が好きな妻には使いやすいキッチンを、ギターが趣味の息子には防音性のある部屋を……って。
そうして造った家に皆が帰ってきてくれた時、自然と温かい涙が溢れたことを思い出す。
家や家族の大切さを改めて感じさせてくれるお話なんだよね。