海ホタル
5時過ぎ。
プリンを片手に、生まれて始めての朝帰りをした。
木と木の間。
葉と葉の間から、木漏れ日が頬に刺さり、まつ毛に光が刺さって
生きてる。って、改めて感じたような気がした。


まだ寝てるであろう祖母。
寝始めてすぐであろう父。
静かに扉を閉めて、息だけが聞こえる朝方の暗いボロ屋。


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