海ホタル
「ガラケーとか馬鹿にしてごめん。ただなんか嬉しかっただけ」
日本語にもならない日本語を、彼は平然と言った。
よくわからない日本語が得意な人なのだ。
「スマホ欲しいね」
と、小さな声と同時に
あたしとそっくりなケータイを差し出すと「ガラケー仲間」と、真っ黒なケータイを顔の前に出した。
それからイマドキ誰もやらない赤外線通信という方法で
わたしたちに繋がりができた。
日本語にもならない日本語を、彼は平然と言った。
よくわからない日本語が得意な人なのだ。
「スマホ欲しいね」
と、小さな声と同時に
あたしとそっくりなケータイを差し出すと「ガラケー仲間」と、真っ黒なケータイを顔の前に出した。
それからイマドキ誰もやらない赤外線通信という方法で
わたしたちに繋がりができた。