一日千秋
「キョロキョロしすぎなんだよ。ほら。」


「・・・え。」


声が聞こえて顔を上げると、千秋は4つのクレープをかかえていた。
高校生の男子の大きな手でも持つのがギリギリなぐらい。


「これがショコラカスタードでこっちがストロベリーバナナ。
こいつが抹茶チーズケーキ。んでこれは俺のブルーベリークリーム。
遥香は食べきれないだろうから3つSサイズにしといた。」


「あ、りがとう。」


「ずっとクレープ食べたかったんだろ?早く食べなよ。」


千秋は得意げに笑った。


「うん。いただきます。」


< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop