彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)
◇恋する総長、ただいま参上!カオスな初集会!!



昔、テレビかDVDで見た。

広い荒れ地で、やってくる敵を待っている一人のサムライ。

やってきた大勢の敵を刀一本で倒していくという痛快アクション。





(少し、それと似てるかも・・・・・・・)



ドッドッドッドッ!




背後から私を追ってきているであろう『反凛道蓮同盟』のみなさん。

完全な言いがかりだけど、私を倒すために、普段は仲良くない暴走族チーム同士が同盟を組んだんだって。




(十文字パーキングを出発してから約1時間・・・いろいろあり過ぎでしょう・・・?)




瑞希お兄ちゃんに送り出され、慣れない旗餅運転をした。

良い人達にも会ったけど、それ以上に悪い奴らにからまれた。





「善人3人に対して、悪人は何倍だろう・・・・」




悪い奴とは、何人会ったか?

間違いなく、10倍はいた。

旗を持って走ってるだけで文句を言われる。

私は、言われた通りに走ってるだけ。

絡まれて言い返して、ケンカになってを繰り返して、疲れてしまった。




(一気にケリをつけよう。)




迷ったけど、バイクを止めた。

そして、旗をくるくると巻いて、たすきでしっかりと縛った。




「これで良し!」




太くなった旗を肩にかける。

傘をさすようにして持つ。


単車のエンジンをかけたまま、片足だけ地面につけて待つ。




「まだかなぁ~反凛道蓮同盟―?」




自分を狙っている族達の到着を待つ。



(もう逃げても、いたちごっこよ!!こうなったら、ここで来るのを待って、倒せるだけ倒しておいた方がいい!)




〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
いたちごっこ:2つ意味があるけど、この場合は、互いに同じようなことをいつまでも繰り返して、決着がつかないことってことだよん☆彡ムダなこと、おろかなこととも言うよん♪


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