彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)
むふふ♪な気分でイチャイチャ(?)していたら、周りから声が上がる。
「あーん!みーちゃんばっかりずるいわ!ちょっと、みーちゃん!次の交差点で代わってよー!凛ちゃん、次は私の後ろに乗ってー!」
「3号さん。」
「だったら、競争でもすっか~?瑞希抜いて、一番早く進めた奴が、次に凛たんを乗せれるってのはどうだ?」
「2号さん。」
「わははははははは!いいな!凛助狙われてるから、その分、乗せてる奴は危険が多くなるからなー!戦えるよなぁ~!?」
「5号さん。」
「すべて当てはまるな。俺は手を抜かんから、そのつもりでやるぞ。」
「4号さんまで!?」
「そういうことだ、瑞希!聞えたか?」
頼もしい先輩達の話を聞き終えると、瑞希お兄ちゃんが確認してきた。
「聞きたくなくても、聞こえましたよ!僕で競争って・・・・」
「気楽に構えろって!凛のOKも出たところで―――――――――かかってこい、オメーら!」
「「「「おう!」」」」
「ええ!?」
(OKしてないんですけど!?)
〔★また勝手に決められた★〕
戸惑う私をよそに、みんなやる気満々。
「本気出すから、覚悟しろよ!」
「乗り気だな、瑞希?そうこなくっちゃな~」
「凛ちゃんが景品なら、負けられないわ♪」
「・・・・・やれやれだ。」
「わははははははは!!」
バウン、バウン、バウウウウウン!
ヴォ、ヴォ、ヴォ、ヴォ―ン!!
ババババババ、バルバル、ババババ!
フォン!フォーン!フォン!
パララ!ババババババ!パラリラリラー!!!
「そんじゃオメーら、気合入れて行こうかー!?」
「おう!」
「OK~」
「よかろう。」
「わはははははは!」
「み、1号さんがそうおっしゃるなら・・・・」
目をギラギラさせる瑞希お兄ちゃんと、その他の皆さんに気圧される。
それに気づいたのか、瑞希お兄ちゃんが振り返りながら言ってきた。