彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)

「あは、あはは!もう、瑞希お兄ちゃんてば、いたーい♪」

「どこがよー?ほれほれ、どうだ、どうだ?」





痛くないけど、痛いと言えば、ケラケラ笑いながらもっとしてきた。





「やだってば~もぉ~えい!おかえしだーい!」





その悪ふざけに乗り、やり返してみる。

吉と出るか、凶と出るか・・・どんな反応を返してくるか・・・





「お!?やったな~こいつめ!じゃあ、お返しのお返しだ~」

「あう!」


(乗ってきてくれた―♪)




こうなれば後は~





「こっちだって~お返しのお返しのお返しだーい♪」

「俺だって、お返しのお返しのお返しの返しだぞ~♪」

「あははは!くすぐったーい!瑞希お兄ちゃん~♪」

「あははは!マジで凛は、小動物みたいで可愛いなぁ~♪」




2人だけの世界になるのみー!!




(ああ・・・知らない人が見れば、中の良い恋人に見えるかもー!!)



〔★良くてバカップルである★〕



「って!いい加減にしろ―!!」

「そうよ!いつまで、イチャイチャしてんのよ、あんた達―――!?」




そんなラブラブな私達の間に、2人の人間が割って入る。




「カ、カンナさん!?」

「それにモニカ?」

「よぉーく、わかった!やっぱり、オメーは愛されてんだよ、凛!つーか、凛に保護しすぎですよ、真田先輩!?」

「そうよ!もっと言って、カンナちゃん!みーちゃんてば、いっつも、凛ちゃんを独り占めにして~!」

「ちょ、ちょっと、あの~!?」





そう言って、息ピッタリに怒る彼女(?)達。

とめようと私が何か言う前に、瑞希お兄ちゃんが口を開いた。





「高千穂はともかく・・・モニカ、うるせぇーぞ。」

「キィー!なにそれ、みーちゃん!?凛ちゃんはあんただけのもんじゃないのよ!?みんなのものよ!」

「凛は公共の物じゃねぇーぞ、人間だコラ!物扱いしてんじゃねぇ!」

「なによぉー!みーちゃんだって、ペット扱いじゃない!?そのうち、飼育するとか言い出さないでしょうね~!?はっ!?まさか・・・バイト代の代わりに、体で払ってやるとか言って、凛ちゃんの初めてを奪うつもりじゃ・・・!?」


「ええ!?かかかか、体で払う!?」

「馬鹿!!しない、しない!」





刺激の強い発言に反応すれば、慌てながら瑞希お兄ちゃんが否定する。




< 418 / 1,276 >

この作品をシェア

pagetop