彼は高嶺のヤンキー様（元ヤン）

「女じゃあるめぇーし・・・なんなんだお前？」

「そ、それは！」




不思議そうにする円城寺君達に、なんとかその場を取りつくろう。




「お、男も女も関係ないよ、円城寺君！ほ・・・本人が嫌がれば、セクハラになるんですよ！？」

「あ？そりゃあー・・・・そうかもしれねぇーけど・・・・」




〔★凛のとんちが発動★〕
〔★大河はなんとなく、納得した★〕




（ホッ・・・なんとか誤魔化せた・・・？）





安心して胸をなでおろせば、ひそひそ声が耳に届く。




「聞いた～？あれでセクハラっだって～」

「円城寺君、理解示してるけど、男同士だとセーフじゃない・・・？」

「だよな？野郎の喧嘩になれば、寝技もあるのに・・・」

「４代目って、神経質じゃねぇーの？」


「う・・・！」


（細かいな！そんなにツッコまなくてもいいじゃない！！）





ボソボソ語る外野を、ジロッとニラめば、それに気づいた生徒達が静かになる。




〔★爆裂弾は納得したが、周囲からの理解は得られなかった★〕




（おのれ、いまいましい・・・！男の子してると、こういう時に不利よね～・・・・）

とはいえ、このままくっついてもらってても困る。




「ちょっと、迷惑ですよ！離してください！」


ドス！





そう言って、引きはがそうと殴ったけど・・・




「うっ、ぐぅ・・・！お、俺は、まだ・・・たたかえ、る・・・！」

「しぶとっ！？」


（離れない！？）





離れてくれない。

引っ張っても、押しても、取れない。

ヒルのように、しがみついたままだ。




（なにこの人！？私にボディタッチしていいのは、瑞希お兄ちゃんだけなのに！！）




〔★モニカもかなり触っている★〕