彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)


「おい!お前は誰だ!?うちの生徒じゃな――――――」

「先生、パスっ!」

「はい?」

「な!?なにしやが――――――!?あうっち!?」




言い切る前に、負傷したヤンキーを投げた。




「うお!?」

「ひえ!?」


ドタン!ゴッツン!!




私の投げたヤンキーと、私に話しかけていた先生がぶつかる。

2人そろって仲良く床に転ぶ。



「えい、えい。」



そこへ、降り注ぐように教科書とかを投げる。



「い、いてて!誰か!森山先生!この生徒を、頼みます!」

「わ、わかり・・・痛い痛い!辞書ぶつけんなよ!?」

「すみません、赤木先生!我々は、ひとまず退却~!」



そう言って、2人がかりで投げたヤンキースって行ってしまった。

気にすることなく、筆箱とかを投げていたら、赤木と呼ばれた先生が言った。




「こ、こら!やめなさい!どういうつもりだ!?」

「・・・。」




無視して、私の足元を張っていたヤンキーを捕まえる。




「ひっ!?なにすんのー!?」

「教科書を投げるのも飽きたから。」

「「やめろー!!」」



〔★ひどい返事だった★〕




聞かれたことに答えたら、腕の中のヤンキーと赤木という鋸歯が同時に言った。




「人に人を投げる奴があるか!?やめろ馬鹿者!」

「そ、そうだぞ!なんで俺なんだよ~!?」




的役の教師と、弾役のヤンキーの質問に再度答える。




「いや、机だと、先生が痛いかな・・・と思って。」

「だからって人間に変えるなよ!?俺も痛いぞ!?」

「大丈夫。ヤンキーとは言え、生徒を守るのが教師という者です。―――――受け止めてくまっす!!」


「だああああああ!?」

「ええええ!!?」




気合を込めて蹴り飛ばせば、ちゃんと赤木先生はキャッチしてくれた。





「ほらね?」


「「馬鹿野郎―――――――――!!」」




証拠を見せたのに、なぜか声をそろえた教師と生徒に怒鳴られた。


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