彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)


何の味?

それはどんな味がするの?




「瑞希お兄ちゃん、大丈夫?」

「らいじょうぶー・・・」


「大丈夫みたいだな。」

「大丈夫ね。」

「返事が返ってきたから、大丈夫だ。」

「わははははは!」


「どこがですか!?」




私の問いに、怪しい口調で答える瑞希お兄ちゃん。

その状態をニヤニヤ顔で、大丈夫だと言い切る烈司さん達。




「凛は未成年だから、飲むなよ?」




と言われ、ウーロン茶やジュースを飲んでいた。

その一方で、瑞希お兄ちゃん達は、ガンガンアルコールを摂取していた。

食べては飲み、飲んでは食べて、飲んで飲んでを続けた結果・・・




「あはははは!りーん!」

「わっ!?瑞希お兄ちゃん!?」




酔っ払いが、出来上がってしまった。

瑞希お兄ちゃんだけだけど。




「瑞希お兄ちゃん、お酒弱いんですか?前も、こんな感じだったし・・・」




ゲラゲラ笑いながら私に抱き付く瑞希お兄ちゃんを、堂々と抱き寄せながら聞く。

これにカクテルを飲み干したオネェさんが反応した。




「きゃははは!モニカちゃんも酔ってるぞ~凛ちゃん!」

「ぐえ!?」



首を抱きしめられる。

呼吸ができなくなったけど、すぐに楽になる。



「いい加減にせんか。」

「わははははは!」

「し、獅子島さん、百鬼さん!?」



2人がかりでモニカちゃんを抑えてくれていた。



「やん、なにすんのよー!?」

「お前は、意識があるだろう?凛道にからむな。小さいから、つぶれるだろう。」

「ぎゃははははは!瑞希共々、保護動物だぜ、小動物!」

「あん!二匹でセットって可愛いわぁ~」

「僕ら人間ですってば!!」


「はいはい、それぐれーにしろ!」



その様子を見ていた烈司さんが、手を叩きながら立ち上がる。

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