彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)
◇予測不能(よそくふのう)!?恋も非行もイバラ道!?
雨の降る季節になっていた。
世間では、マリッジブルーとかいうものもあるけど・・・
(今の私は、それに近いかも・・・)
金曜日の午後、学校で、本日最後の授業を受けながら思う。
「なぁ、聞いたか?東山高の話?」
「おう。凛道君のことだろう?殴り込みしたんだってなぁ~?」
「SHIELDの連中が凛道君を狙ってるのを凛道君が知って、ムカついて襲撃したんだってな。おかげで、狙ってた側のSHIELDの奴らはビビっちまったらしいぜ?」
「教師にまでケンカ売って、オシャカにしたんだろう?ハチャメチャだよな~?」
「先生に手を出しちゃダメだろう~?馬鹿じゃねぇの~?」
ベキッ!
(・・・オメーらに言われなくても、本人が一番わかってんだよ・・・!?)
不良系男子のひそひそ話に、シャーペンの芯を折ることでしか、怒りの表現ができない私。
円城寺君にお弁当を届けたはずが、なぜか、彼が通う高校の不良のボスと戦うことになった私。
巻き込まれてしまった私・・・
〔★正しくは、自分からケンカに飛び込んでいったである★〕
(おかげで、変な噂が増えちゃったよ・・・・)
あれから一週間。
尾ひれがついた事実は、ひどいことになっていました。