彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)



「カ、カンナさん!?」

「大河!?それに、秀と悠斗まで!?」


「げ!?見つかった!?」





いたのは、私服姿のカンナさんと円城寺君と秀君と悠斗君。

爆裂弾のメンバーだった。


お墓に不釣り合いな彼らに、私を背後へ隠してから瑞希お兄ちゃんが怒鳴る。




「お、お、お前ら!こんなところで、なにしてんだー!?」

「あ、いや、その、瑞希さん!」

「これは、事情が~」

「別に、怪しいことはしてない・・」

「怪しすぎんだろうが!!?」




さっきまでとは百八十度一変し、凶暴フェイスで円城寺君達をにらむ瑞希お兄ちゃん。




「てめ~らぁ~!墓場でのぞきとは、いい趣味してんじゃんか~!?」

「ご、誤解ですよ!俺らは~」

「何していたかは、あっちで聞いてやる。皇助、連れてけ!」

「わはははははは!お仕置きしていいコースだなぁ~!?」


「「「わー!?」」」


「ちょ、瑞希お兄ちゃん!?百鬼さんもー!?」




瑞希お兄ちゃんの指示で、百鬼が円城寺君達男子を襲う。

ユーホーキャッチャーみたいにガバッと、男子メンバーを捕まえると、私達がいた場所へと引きずって行った。




「おーおー!絶好調の通常運転だな~皇助は。」

「あの、扱いがひどくないですか!?」

「爆裂弾だから大丈夫だ、凛。行くぞ!」

「そういうことだ。モニカ、高千穂を忘れるな。」

「オホホホホ!忘れるわけないでしょう~?おいで、カンナちゃん♪抵抗したら、オネェさん怖いわよぉ~?」

「・・・好きにして下さい・・・・」




あのカンナさんさえ、観念して連行される。

それを見て、つくづく、初代龍星軍は強いんだなぁ~と思った。
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