【完】ヴァンパイア、かなし
ゴミを体育館裏の所定の位置に捨て、体育館から聞こえてくるパイプ椅子のぶつかる音やフロアを歩く音、人々の声に耳を傾ける。
その全ては幸せの音。不協和音だと思っていた音の全ては、人々の幸せで溢れている。
そういえば、和真先輩と荘司先輩に初めて出会った時プロデュース企画がどうとか言っていたが、あれはどうなったのだろう?そんな事を、ふと思い出す。
断ってから話に出なくなったが、変わりを見繕う事は出来たのだろうか。
「うお、エルザ!お前何ぼっとしてんのー?」
考えていれば何とやら、そのタイミングで、僕の目の前には荘司先輩が現れた。
「えっと……え、荘司先輩、それ」
しかし、荘司先輩はいつもの見た目とは少し違った見た目をしていて、思わず一歩じり、と後退り。
体操服に身を包んだ荘司先輩は、腰の辺りに膝丈のスカートを身に纏っているのだ。
七分丈に捲ったジャージのパンツがその下から窺えたが、黒のひらひらのスカートは、この人にはあまりにも異様過ぎる。
その全ては幸せの音。不協和音だと思っていた音の全ては、人々の幸せで溢れている。
そういえば、和真先輩と荘司先輩に初めて出会った時プロデュース企画がどうとか言っていたが、あれはどうなったのだろう?そんな事を、ふと思い出す。
断ってから話に出なくなったが、変わりを見繕う事は出来たのだろうか。
「うお、エルザ!お前何ぼっとしてんのー?」
考えていれば何とやら、そのタイミングで、僕の目の前には荘司先輩が現れた。
「えっと……え、荘司先輩、それ」
しかし、荘司先輩はいつもの見た目とは少し違った見た目をしていて、思わず一歩じり、と後退り。
体操服に身を包んだ荘司先輩は、腰の辺りに膝丈のスカートを身に纏っているのだ。
七分丈に捲ったジャージのパンツがその下から窺えたが、黒のひらひらのスカートは、この人にはあまりにも異様過ぎる。