幼馴染みはイジワル課長
相変わらず、部長はいつも明るくて元気。
奥さんのこととか色々あるのに、それを全く感じさせないのはすごいな。
この明るさの裏には苦労がたくさんあるのに…
「よお」
すると、一足遅れて現れた碧。
着ているスーツのネクタイを外していて、少し飲んでいるせいか顔つきがなんだか色っぽく見える。
昼間会社で会ったのに、なんだか久しぶりに碧と会ったような感じがしてドキドキするなぁ。
それに、いつもよりももっとかっこよく見えるし…
自分の彼氏のこと、こんなに過大評価するなんて変かな…
でも本当にそうなんだから仕方が無いよね!
「お、お疲れ様…」
私の隣に並んで座る碧は、持っていたカバンを私の背中の後ろに置いた。
一瞬だけ碧の腕が背中に当たっただけなのに、こんなにもドキッとするなんて…
私…酔ってるんだな。
「真田は何飲む?」
「芋のロックで」
部長は碧に注文する飲み物を聞くと、近くにいた店員を呼んでそれぞれのお酒頼んだ。
「今日は飲むなぁ。接待でも結構飲まされてただろ?大丈夫か?」
冷たいおしぼりで手を拭く部長は、スーツの背広を脱ぐ碧にそう言った。
「明日は休日なのでたまにはとことん飲むのもいいかなって」
「あ、そうだな」
部長は頷きながら私達の食べかけのフライドポテトに手を伸ばして、口に頬張ると歩未ちゃんと私を交互に見る。
「金曜日の夜に居酒屋で女子会ってことは…彼氏の愚痴でもこぼし合ってたか?」
ニヤニヤしながら言う部長に、歩未ちゃんはハァとため息をつきた。
「愚痴とかじゃなく…もっと大事な話だよ」
「え?」
「ほら…この前ちらっと話したでしょ?私が仕事辞めるって話」
「…ああ」
歩未ちゃんから出たその言葉に、部長の顔つきが変わる。
てっきりまだ話してないと思ってたけど…
会社を辞めようと思ってること、部長にもちゃんと話してたんだね。
歩未ちゃんの決意はやっぱりかたいんだ。
「山城…仕事辞めるのか?」
驚きながら言う碧は、私の飲んでいるビールに手を伸ばしてぐびぐびと飲む。
人の飲みかけを勝手に…いいけどさ。
「はい。色々あったし…部長とうまくやっていく為にもそれがいいと思いまして」
「…そうか」
私達のテーブルが少ししんみりとしていると、注文した碧達のお酒が運ばれて来た。
碧は部長は、それぞれ注文したお酒を一口飲む。
「その事についてずっと考えてたんだけど…」
真剣な顔をして言う部長に、私達3人は一気に注目する。
「俺も会社を辞めようと思う」
「え!」
部長のその言葉に、私達は同じ顔をして驚き一斉に声を出した。
「何言っての!?冗談はやめてよね」
「冗談でこんな事言うわけないだろ」
部長の顔からしてふざけている感じはなく、本気で言っているのはわかるけど…
「…本気ですか?」
さすがの碧もかなり驚いていて、部長を真っ直ぐ見つめて問いかける。
「ああ。もちろん今すぐは無理だから…今年いっぱいって考えてる」
今年いっぱいってことは…来年の4月までってことか。
今はどう10月の半ばだからまだ先があるように思えるけど、学生じゃないんだし月日が経つのはあっという間だよ。
「本当に済まないな。お前達にはいつも迷惑とか心配かけまくりで…」
ハハハと笑う部長。
「もしかして私のせい?私が会社辞めるって言ったから責任感じてるの?」
奥さんのこととか色々あるのに、それを全く感じさせないのはすごいな。
この明るさの裏には苦労がたくさんあるのに…
「よお」
すると、一足遅れて現れた碧。
着ているスーツのネクタイを外していて、少し飲んでいるせいか顔つきがなんだか色っぽく見える。
昼間会社で会ったのに、なんだか久しぶりに碧と会ったような感じがしてドキドキするなぁ。
それに、いつもよりももっとかっこよく見えるし…
自分の彼氏のこと、こんなに過大評価するなんて変かな…
でも本当にそうなんだから仕方が無いよね!
「お、お疲れ様…」
私の隣に並んで座る碧は、持っていたカバンを私の背中の後ろに置いた。
一瞬だけ碧の腕が背中に当たっただけなのに、こんなにもドキッとするなんて…
私…酔ってるんだな。
「真田は何飲む?」
「芋のロックで」
部長は碧に注文する飲み物を聞くと、近くにいた店員を呼んでそれぞれのお酒頼んだ。
「今日は飲むなぁ。接待でも結構飲まされてただろ?大丈夫か?」
冷たいおしぼりで手を拭く部長は、スーツの背広を脱ぐ碧にそう言った。
「明日は休日なのでたまにはとことん飲むのもいいかなって」
「あ、そうだな」
部長は頷きながら私達の食べかけのフライドポテトに手を伸ばして、口に頬張ると歩未ちゃんと私を交互に見る。
「金曜日の夜に居酒屋で女子会ってことは…彼氏の愚痴でもこぼし合ってたか?」
ニヤニヤしながら言う部長に、歩未ちゃんはハァとため息をつきた。
「愚痴とかじゃなく…もっと大事な話だよ」
「え?」
「ほら…この前ちらっと話したでしょ?私が仕事辞めるって話」
「…ああ」
歩未ちゃんから出たその言葉に、部長の顔つきが変わる。
てっきりまだ話してないと思ってたけど…
会社を辞めようと思ってること、部長にもちゃんと話してたんだね。
歩未ちゃんの決意はやっぱりかたいんだ。
「山城…仕事辞めるのか?」
驚きながら言う碧は、私の飲んでいるビールに手を伸ばしてぐびぐびと飲む。
人の飲みかけを勝手に…いいけどさ。
「はい。色々あったし…部長とうまくやっていく為にもそれがいいと思いまして」
「…そうか」
私達のテーブルが少ししんみりとしていると、注文した碧達のお酒が運ばれて来た。
碧は部長は、それぞれ注文したお酒を一口飲む。
「その事についてずっと考えてたんだけど…」
真剣な顔をして言う部長に、私達3人は一気に注目する。
「俺も会社を辞めようと思う」
「え!」
部長のその言葉に、私達は同じ顔をして驚き一斉に声を出した。
「何言っての!?冗談はやめてよね」
「冗談でこんな事言うわけないだろ」
部長の顔からしてふざけている感じはなく、本気で言っているのはわかるけど…
「…本気ですか?」
さすがの碧もかなり驚いていて、部長を真っ直ぐ見つめて問いかける。
「ああ。もちろん今すぐは無理だから…今年いっぱいって考えてる」
今年いっぱいってことは…来年の4月までってことか。
今はどう10月の半ばだからまだ先があるように思えるけど、学生じゃないんだし月日が経つのはあっという間だよ。
「本当に済まないな。お前達にはいつも迷惑とか心配かけまくりで…」
ハハハと笑う部長。
「もしかして私のせい?私が会社辞めるって言ったから責任感じてるの?」