幼馴染みはイジワル課長
碧はコーヒーカップを置くと、私の左手を見ながら言う。
「だ、だってあんな高価なもの会社になんてしていって無くしたら嫌だし…それに私みたいな下っ端がこんなのしてたら生意気でしょ?」
だから家に大切に保管して、いつも帰って寝る前とかに必ず指にはめるのが最近のお決まり。
それに休日はずっとはめてるから、全くしてないわけじゃないんだけど…
「婚約してるんだからいいだろ」
「でも…あんまりそういうのオープンに出来ない性格で」
幸せは密かに楽しみたいタイプだし…
「ふーん…じゃあ俺もまだ上司とかには婚約した事話さない方がいい?」
テーブルに肘をつきながら言う碧に、私は少し悩んだ後に「うん…」と頷いた。
「こういうのってやっぱり恥ずかしいねっ」
「お前だけだよ」
碧は呆れた顔していたけれど、すぐに優しく微笑んでまたコーヒーをすすった。
目の前にいるずっと憧れていた人が彼氏を通り越して、今は婚約者なんて…まだ信じられないなぁ。
やっぱり、この幸せはまだ独り占めしていたいよ…
ブーー…ブー
するとテーブルに置いていた私のスマホが震え、画面を見ると親友の杏南からLINEが来ていた。
杏南{ 婚約おめでとぉぉぉぉーーーー~o(>∀<*)o
本当に良かったね!自分の事みたいに嬉しいよ!!
近々お祝いするから暇な日教えてー♪
「ふふ」
LINEを読むと思わず笑みがこぼれて、私はテーブルに肘をつきながら返事を打つ。
密かにと言ったけど…友達や仲間には別。
杏南はもちろん、歩未ちゃんや部長にはちゃんと私達の婚約は報告済み。みんなすごく喜んでくれて、改めて友達の有り難みを実感した。
ちなみに…杏南は持田さんの同級生の彼と続いていて、今度同棲をすると聞いている。みんなうまくいってて良かった!
「今日はよくニヤついてるな」
思わず顔が緩む私を見て、また碧がニヤニヤしている。
「い、いいの!幸せの証拠なんだから」
「それはいいことだ」
碧はクスッと笑うと、またテーブルに肘をついて窓から外を眺めていた。
私はいつかこの人の奥さんになるって約束されてるのか…
そう思うとまたニヤついちゃいそうだな。
私はにやけそうになる顔を必死でこらえて、ホットティーを飲んだ。
そして碧とゆっくりと朝食を済ませた後、私達は一緒に会社に向かった。
「おはよん」
「あ、おはよ歩未ちゃん!」
会社に着くと、ちょうど出勤してきた歩未ちゃんに会い、エレベーターの手前辺りで後ろから私の肩を叩いた。
「じゃ、俺は先に行くから」
「うん!」
碧は歩未ちゃんに挨拶を交わしたあと、先にエレベーターに乗り込んでオフィスへ向かった。
「あれ…もしかして邪魔しちゃったかな?」
先にオフィスに向かった碧を見て、気まずそうな顔をする歩未ちゃん。
「だ、だってあんな高価なもの会社になんてしていって無くしたら嫌だし…それに私みたいな下っ端がこんなのしてたら生意気でしょ?」
だから家に大切に保管して、いつも帰って寝る前とかに必ず指にはめるのが最近のお決まり。
それに休日はずっとはめてるから、全くしてないわけじゃないんだけど…
「婚約してるんだからいいだろ」
「でも…あんまりそういうのオープンに出来ない性格で」
幸せは密かに楽しみたいタイプだし…
「ふーん…じゃあ俺もまだ上司とかには婚約した事話さない方がいい?」
テーブルに肘をつきながら言う碧に、私は少し悩んだ後に「うん…」と頷いた。
「こういうのってやっぱり恥ずかしいねっ」
「お前だけだよ」
碧は呆れた顔していたけれど、すぐに優しく微笑んでまたコーヒーをすすった。
目の前にいるずっと憧れていた人が彼氏を通り越して、今は婚約者なんて…まだ信じられないなぁ。
やっぱり、この幸せはまだ独り占めしていたいよ…
ブーー…ブー
するとテーブルに置いていた私のスマホが震え、画面を見ると親友の杏南からLINEが来ていた。
杏南{ 婚約おめでとぉぉぉぉーーーー~o(>∀<*)o
本当に良かったね!自分の事みたいに嬉しいよ!!
近々お祝いするから暇な日教えてー♪
「ふふ」
LINEを読むと思わず笑みがこぼれて、私はテーブルに肘をつきながら返事を打つ。
密かにと言ったけど…友達や仲間には別。
杏南はもちろん、歩未ちゃんや部長にはちゃんと私達の婚約は報告済み。みんなすごく喜んでくれて、改めて友達の有り難みを実感した。
ちなみに…杏南は持田さんの同級生の彼と続いていて、今度同棲をすると聞いている。みんなうまくいってて良かった!
「今日はよくニヤついてるな」
思わず顔が緩む私を見て、また碧がニヤニヤしている。
「い、いいの!幸せの証拠なんだから」
「それはいいことだ」
碧はクスッと笑うと、またテーブルに肘をついて窓から外を眺めていた。
私はいつかこの人の奥さんになるって約束されてるのか…
そう思うとまたニヤついちゃいそうだな。
私はにやけそうになる顔を必死でこらえて、ホットティーを飲んだ。
そして碧とゆっくりと朝食を済ませた後、私達は一緒に会社に向かった。
「おはよん」
「あ、おはよ歩未ちゃん!」
会社に着くと、ちょうど出勤してきた歩未ちゃんに会い、エレベーターの手前辺りで後ろから私の肩を叩いた。
「じゃ、俺は先に行くから」
「うん!」
碧は歩未ちゃんに挨拶を交わしたあと、先にエレベーターに乗り込んでオフィスへ向かった。
「あれ…もしかして邪魔しちゃったかな?」
先にオフィスに向かった碧を見て、気まずそうな顔をする歩未ちゃん。