幼馴染みはイジワル課長
「会社から電話だ。ちょっと電話して来る…」
「わかりました」
エレベーターは2人きりだったけど、ここは取引先のオフィスだし一応碧に敬語使っておいた方がいいよね。
…あ、エレベーターの近くにトイレがある…課長が電話してる間に行ってこよう…
「外で電話して来るからその間にトイレ行っとけよ」
「な゛っ…」
若干鼻で笑いながら外を指差し、課長は電話に出てオフィスから外に出た。
私がトイレ行きたいってなんでわかるのよ…これも長い付き合いだから?恥ずかしい…
また一層汗をかいたような気がした私は、トボトボと女子トイレに入る。
「アハハハ」
「やだ、うっそー」
トイレの洗面所にはここの社員2人がちょうどメイクを直していた。なんとなく気まずくて、私は用もなかったがとりあえずトイレの個室に入る。
ここでメイク直せばいっか。
便座に座りカバンから化粧品の入ったポーチを出し、メイクを直していると…
「そういえばさ…この前の金城との合コンどうだった?」
ん…?
かねしろ…?
パウダーを頬に叩いていた手が一瞬止まる。洗面所の方から聞こえてきた女性社員が言った名前にピクッと反応してしまう。
金城って…さっきのあの社員だよね…
碧に明らかに気があるあの人…
私は化粧を直す手をスローにしながら、洗面所の方を気にしながら聞き耳を立てた。
「あ~超最悪。あの女がいい男全部持ってっちゃってさ…」
「うげ、マジ?相変わらずじゃん…」
「会費は全部金城持ちだしたまにはいいかなーとか思って参加したけど、やっぱ最悪。もう金城の合コンは二度と行かない」
すごい言われようだな。
しかも『金城』って…呼び捨てだし……なんか怖いかも。
「あいつ本当肉食だよね。狙った獲物は必ずゲットするってゆうか…男ウケいいところがまたイラつく」
「確かに。親がここの社長だからって社内でもすごいチョづいてない?全然仕事出来ないくせにさ」
う、そ。
金城さんて…ここの会社のグループの社長の娘なの!?
「社長の娘だからお遊び程度でここで働いてるだけでしょ?じゃなかったらあんなの採用されるわけないじゃん」
「だよねー。お茶くみかコピーくらいしか出来ないんじゃない?」
「アハハハ」
女性社員たちの声がだんだん遠のいていく…トイレから出て行ったみたいだ。
私は個室トイレの中で一人ただただ驚いていた。
金城さんはかなりの遊び人でさっきの話を聞く限りだと、お家はまあまあお金持ちでそれなりにいいところのお嬢さんってことか。
そんな人が碧を狙ってるなんて…考えるのはマイナスなことだけ。
「はぁぁぁ…」
私は深いため息を出して、個室トイレから出た。そして洗面所で手を洗ったあと、課長がいるオフィスの外へ向かった。
外へ出ると課長はちょうど電話が終わったようで、スマホをスーツのポケットにしまっていた。
「お待たせしました…」
「ああ…」
「わかりました」
エレベーターは2人きりだったけど、ここは取引先のオフィスだし一応碧に敬語使っておいた方がいいよね。
…あ、エレベーターの近くにトイレがある…課長が電話してる間に行ってこよう…
「外で電話して来るからその間にトイレ行っとけよ」
「な゛っ…」
若干鼻で笑いながら外を指差し、課長は電話に出てオフィスから外に出た。
私がトイレ行きたいってなんでわかるのよ…これも長い付き合いだから?恥ずかしい…
また一層汗をかいたような気がした私は、トボトボと女子トイレに入る。
「アハハハ」
「やだ、うっそー」
トイレの洗面所にはここの社員2人がちょうどメイクを直していた。なんとなく気まずくて、私は用もなかったがとりあえずトイレの個室に入る。
ここでメイク直せばいっか。
便座に座りカバンから化粧品の入ったポーチを出し、メイクを直していると…
「そういえばさ…この前の金城との合コンどうだった?」
ん…?
かねしろ…?
パウダーを頬に叩いていた手が一瞬止まる。洗面所の方から聞こえてきた女性社員が言った名前にピクッと反応してしまう。
金城って…さっきのあの社員だよね…
碧に明らかに気があるあの人…
私は化粧を直す手をスローにしながら、洗面所の方を気にしながら聞き耳を立てた。
「あ~超最悪。あの女がいい男全部持ってっちゃってさ…」
「うげ、マジ?相変わらずじゃん…」
「会費は全部金城持ちだしたまにはいいかなーとか思って参加したけど、やっぱ最悪。もう金城の合コンは二度と行かない」
すごい言われようだな。
しかも『金城』って…呼び捨てだし……なんか怖いかも。
「あいつ本当肉食だよね。狙った獲物は必ずゲットするってゆうか…男ウケいいところがまたイラつく」
「確かに。親がここの社長だからって社内でもすごいチョづいてない?全然仕事出来ないくせにさ」
う、そ。
金城さんて…ここの会社のグループの社長の娘なの!?
「社長の娘だからお遊び程度でここで働いてるだけでしょ?じゃなかったらあんなの採用されるわけないじゃん」
「だよねー。お茶くみかコピーくらいしか出来ないんじゃない?」
「アハハハ」
女性社員たちの声がだんだん遠のいていく…トイレから出て行ったみたいだ。
私は個室トイレの中で一人ただただ驚いていた。
金城さんはかなりの遊び人でさっきの話を聞く限りだと、お家はまあまあお金持ちでそれなりにいいところのお嬢さんってことか。
そんな人が碧を狙ってるなんて…考えるのはマイナスなことだけ。
「はぁぁぁ…」
私は深いため息を出して、個室トイレから出た。そして洗面所で手を洗ったあと、課長がいるオフィスの外へ向かった。
外へ出ると課長はちょうど電話が終わったようで、スマホをスーツのポケットにしまっていた。
「お待たせしました…」
「ああ…」