幼馴染みはイジワル課長
部長に頭を下げる碧を見て、部下の私達は私語をすることなくじっとその光景を眺めていた。
社員達に…碧のこと姿はどう映ったんだろう…
部長が不倫してようが離婚したからって、私達があの人にお世話になったことには変わりない。
「お世話になりました」
私は部長の近くへ行き、頭を下げたあと部長へ挨拶をした。
誰に批判されてもけなされたとしても、私の今のこの行為は間違ってはないと思う。
私も碧と同じ気持ち…
いつも…
「あと数日間は部長のままだから…気が早いって」
「ふふふ」
すると後ろから足音が聞こえてきて振り返ると、他の社員達もこっちに近づいて来て部長のそばに来た。
「ありがとうございました」
「お世話になりました!」
そして、社員達はそれぞれ部長に挨拶をし始めた。中には目を潤ませている社員の姿も…
私は後ろを振り返って、自分のデスクの前で立ち尽くしている歩未ちゃんに目を向けた。
「…」
無言のまま私が笑顔を向けると、歩未ちゃんは戸惑いながらゆっくりと部長に近寄った。
社員達に囲まれている部長は、歩未ちゃんに気付くと少しだけ微笑んだ。
「…お世話に…なりました」
歩未ちゃんは震える声でそう言うと、部長は優しく笑い「ああ」と一言言った。
私はその光景を見てうるうるとしていると、碧が私に近寄って来た。
「なんか…丸く収まった感じだな」
「うん…」
部長と歩未ちゃん…
気まずい中での退社ってことはなさそうだな。
2人がこの会社からいなくなってしまうのは寂しいけど…
本当に良かったよ。
「あとは俺らの事だけど…」
「え?」
碧はその場で腕を組み、クスッと笑いながら言った。
「このままノリで婚約報告しちゃう?」
えっ!
このままって…
「それはちょっと…」
今の状況で婚約なんて報告したら、オフィスがパニックになる気がする。
それにまだ恥ずかしいし…
「まあ…しばらくはまだ秘密にしてるか。それもまたいいよな」
意味深に笑う碧は…なんとなくどこか意地悪だ。
私はみんなに気づかれないように、碧の腕をポンと叩いた。
そして数日後
♪♪♪~
社員達に…碧のこと姿はどう映ったんだろう…
部長が不倫してようが離婚したからって、私達があの人にお世話になったことには変わりない。
「お世話になりました」
私は部長の近くへ行き、頭を下げたあと部長へ挨拶をした。
誰に批判されてもけなされたとしても、私の今のこの行為は間違ってはないと思う。
私も碧と同じ気持ち…
いつも…
「あと数日間は部長のままだから…気が早いって」
「ふふふ」
すると後ろから足音が聞こえてきて振り返ると、他の社員達もこっちに近づいて来て部長のそばに来た。
「ありがとうございました」
「お世話になりました!」
そして、社員達はそれぞれ部長に挨拶をし始めた。中には目を潤ませている社員の姿も…
私は後ろを振り返って、自分のデスクの前で立ち尽くしている歩未ちゃんに目を向けた。
「…」
無言のまま私が笑顔を向けると、歩未ちゃんは戸惑いながらゆっくりと部長に近寄った。
社員達に囲まれている部長は、歩未ちゃんに気付くと少しだけ微笑んだ。
「…お世話に…なりました」
歩未ちゃんは震える声でそう言うと、部長は優しく笑い「ああ」と一言言った。
私はその光景を見てうるうるとしていると、碧が私に近寄って来た。
「なんか…丸く収まった感じだな」
「うん…」
部長と歩未ちゃん…
気まずい中での退社ってことはなさそうだな。
2人がこの会社からいなくなってしまうのは寂しいけど…
本当に良かったよ。
「あとは俺らの事だけど…」
「え?」
碧はその場で腕を組み、クスッと笑いながら言った。
「このままノリで婚約報告しちゃう?」
えっ!
このままって…
「それはちょっと…」
今の状況で婚約なんて報告したら、オフィスがパニックになる気がする。
それにまだ恥ずかしいし…
「まあ…しばらくはまだ秘密にしてるか。それもまたいいよな」
意味深に笑う碧は…なんとなくどこか意地悪だ。
私はみんなに気づかれないように、碧の腕をポンと叩いた。
そして数日後
♪♪♪~