幼馴染みはイジワル課長
碧は普段からこんな景色ばかり見てるんだ…海外出張だってあるって言ってたから、これよりももっとすごいものを見てるだろう…
やっぱり私と碧は比べ物にならない。
幼い頃から5つ歳上の碧がずっと眩しく見えていた私だが、それは今も同じ。きっと碧には一生敵わない…同じラインには立てないよ。でもそれでいいの。多分それがいいんだよね…
いつも手の届かない所にいる碧のことを、私は好きになったの…
これがら厄介だ。きっと私はどんな碧でも好きになる。それだけは自信がある。
だけど結ばれないってわかってるのに…梨絵のこともあるから絶対に碧とどうなるなんてことないのに…
どうして諦めがつかないんだろう…
梨絵ごめんね。
本当にごめんなさい。
ガコン…
エレベーターを降りると受付が見えて、課長は迷うことなく受付にいる中年の女性に近づいた。女性は「お待ちしておりました」と頭を下げると私達を真っ直ぐ会議室に案内してくれる。
女性が会議室のドアを開けて電気を付けると、中は木製の壁と円で囲むようなテーブルは20人くらい座れる広さ。
奥の壁側には壁一面のシアタースクリーンがある。
きれいで整頓されている会議室は緊張感も漂わせる程だ…今日は課長を見ているだけだとわかってるのにやっぱり緊張する。
「1時間程で会議が始まりますので準備をお願いします」
「はい、ありがとうございます」
案内してくれた女性が会議室を出ていく時、私は頭を下げてお礼を言う。
「すぐ準備するぞ。お前は資料をテーブルに並べろ」
「はい!」
課長に言われた通り、私は持ってきた資料を抱えてテーブルに一つ一つきれいに並べていく。
今は私の碧に対する想いは捨てて会議を成功させないと!
私が碧に出来ることはこんなことくらいしかない。大きいことじゃなくてもいい…密かにやれることを見つけてやればいいんだ。
カタ…
資料を並べながら碧をチラッと見ると鞄からパソコンを出して、その後ケースのような物も出していた。手元をよく見ると、それは黒縁の眼鏡で手馴れた手つきで片手で眼鏡をかけている。
碧が眼鏡かけてる!幼馴染みの私でもこれは始めて見たっっ!
バサッ
バサバサッ………
「あ゛っ…」
やっぱり私と碧は比べ物にならない。
幼い頃から5つ歳上の碧がずっと眩しく見えていた私だが、それは今も同じ。きっと碧には一生敵わない…同じラインには立てないよ。でもそれでいいの。多分それがいいんだよね…
いつも手の届かない所にいる碧のことを、私は好きになったの…
これがら厄介だ。きっと私はどんな碧でも好きになる。それだけは自信がある。
だけど結ばれないってわかってるのに…梨絵のこともあるから絶対に碧とどうなるなんてことないのに…
どうして諦めがつかないんだろう…
梨絵ごめんね。
本当にごめんなさい。
ガコン…
エレベーターを降りると受付が見えて、課長は迷うことなく受付にいる中年の女性に近づいた。女性は「お待ちしておりました」と頭を下げると私達を真っ直ぐ会議室に案内してくれる。
女性が会議室のドアを開けて電気を付けると、中は木製の壁と円で囲むようなテーブルは20人くらい座れる広さ。
奥の壁側には壁一面のシアタースクリーンがある。
きれいで整頓されている会議室は緊張感も漂わせる程だ…今日は課長を見ているだけだとわかってるのにやっぱり緊張する。
「1時間程で会議が始まりますので準備をお願いします」
「はい、ありがとうございます」
案内してくれた女性が会議室を出ていく時、私は頭を下げてお礼を言う。
「すぐ準備するぞ。お前は資料をテーブルに並べろ」
「はい!」
課長に言われた通り、私は持ってきた資料を抱えてテーブルに一つ一つきれいに並べていく。
今は私の碧に対する想いは捨てて会議を成功させないと!
私が碧に出来ることはこんなことくらいしかない。大きいことじゃなくてもいい…密かにやれることを見つけてやればいいんだ。
カタ…
資料を並べながら碧をチラッと見ると鞄からパソコンを出して、その後ケースのような物も出していた。手元をよく見ると、それは黒縁の眼鏡で手馴れた手つきで片手で眼鏡をかけている。
碧が眼鏡かけてる!幼馴染みの私でもこれは始めて見たっっ!
バサッ
バサバサッ………
「あ゛っ…」