幼馴染みはイジワル課長
碧は上司である前に幼馴染みだし、当たり前だけど碧に対しての新鮮な気持ちはない。家族みたいに想ってるけどやっぱり碧は特別なんだ…



碧が好き…

小さい時から大好き…

心から本当に好きだよ…



私はパソコンに目を向けて、碧に対する自分の気持ちを改めて再確認した。それと同時にある覚悟を決めた…





碧に告白しよう…

もう…今しかチャンスはない…


ここは2人きりだし誰か来る気配もない。それに…もう早く告白してしまいたい……

これ以上…モヤモヤしたまま歳だけとっていきたいくないんだ…

先に進むためにも私は碧に思いを伝える。



ごめん…ごめんね梨絵。

碧の事が好きだって隠しててごめんね…

裏切ってごめんなさい…


もう…終わりにするから…









カチ…

カチカチ…


30分後。切りのいいところでマウスをクリックして私はパソコン画面から目をそらした。そして深く深呼吸をしたあと勇気を出して碧に話しかける。






「ぁ、あの…碧…」

「終わったか?」

「うん…」


これから告白しようとしてるからか、碧から仕事の事を聞かれただけなのにドキッとしてしまう。




「仕事が早くなったな」


一瞬こっちを見て優しく微笑む碧。


告白してしまったらもうこんなふうに碧と話したりできないかもしれない…

私に気をつかって碧は私を避けるかもしれないし…そう考えると怖い。やっぱり告白なんてやめようかとも考える…

だけど…ここまで来て辞めるわけにもいかない。






「あの、さ…碧……」

「…ん?」


椅子に座りながら碧の方を向きやや控えめに話しかけると、碧はパソコンに目を向けながら返事をする。

私はゴクリと息を飲むとガクガクと足を震わせながらやっとのことで口を開いた。





「えっと…あの……この後って時間ある?良かったら飲みにいかない?」


告白しようと思ったのに…とっさに私は告白することから逃げて飲みに誘ってしまった……


バカ…また逃げてどうすんのよ…

でも…ここよりも居酒屋に寄った帰りとかに告白するっていうのもありかな。





「この後…?」


碧は手を止めてこっちを見るとキョトンとした顔をする。





「あ、うん…そ、そう!飲みにでもどうかなって…」


心臓は破裂しようで口はうまく回らいしおまけに汗までかいてきた。緊張し過ぎておかしくなりそうだ…





「お前から誘ってくるなんて珍しいな。急にどうしたんだよ」


微笑んで言う碧は、またパソコンに目を向けてキーを叩く。





「あの…え、っと………ちょっと話があって…」

「…話?」

「うん…」


手を動かしながら私と話す碧。


今日私が告白しようとしてるなんて思ってもないだろうな…






「…飲みに行くのはいいけどこれ片付けてからだから遅くなるぞ」

「いいの全然…問題ないから」


遅くなってもいい…今日言うって決めたんだから言わなきゃ多分一生言えない。
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