幼馴染みはイジワル課長
だってもう11時近いし…この辺の人はみんな寝てるでしょ。
「…」
碧は辺りを見渡したあと、私にさっと近づいて私の頬に軽くキスをした。
ほっぺにキス…?
唇の準備してたのに…
でもいいや♡ほっぺでも幸せ♡♡♡
「…行くぞ」
「うん!」
碧は一歩前を歩いて私の家に向かった。
ついさっきまで繋いでいた手を離して歩くのは、すごく寂しいと思った。
「今思ったけど、もうおばちゃん達寝てるんじゃないか…」
家の玄関まで来ると、碧はそう言ってしまった…といったような顔をする。
「多分起きてるよ。いつも12時くらいまではなんだかんだリビングにいるから」
私はカバンから鍵を出して玄関を開けた。
「ただいま…」
玄関のドアを開けて中を伺うよう言うと、リビングからお母さんが顔を出した。
「おかえりぃ」
お母さんはパジャマ姿で、パックをしていて顔は真っ白なマスクで覆われていた。
「遅かったね」
「うん…あのね、お土産のお礼言いたいからって碧が一緒なの」
「え!?」
私の言葉にお母さんは驚いて大声を出し、顔を引っ込めた。すると今度は、入れ替わりでリビングからお父さんが出て来る。
「碧くん来てるのか?」
「うん」
半分くらい開けていたドアを全開に開けた私は、玄関の外にいる碧を手招きして呼ぶ。
碧は控えめな装いで私に近づくと、外から家の中を覗き込んた。
「こんばんは…」
「やぁ!久しぶりだね~」
申し訳かさそうに挨拶する碧に、少しほろ酔い気味のお父さんは馴れ馴れしく近づいた。
「夜分遅くにすいません」
「何言ってるんだよ。今日は残業だったんだってな?」
「はい。桜花に残業付き合ってもらった帰りに、夕食を食べてたらこんな時間になってしまって申し訳ありません」
碧がお父さんに対する言葉遣いや態度は、とても丁寧だ。
「仕事なんだから仕方が無いよ。それに碧くんが一緒なら心配いらないからね」
アハハハと笑うお父さんの笑い声はうるさい程で、近所まで響いていた。
酔っ払っている父親を間近にして、娘である私はなんだか恥ずかしい…
「オホホ…遅くなってごめんなさいねぇ。碧くん、こんばんは」
出遅れてやってきたお母さんの顔にパックのマスクはなくなっていて、なんだかさっきよりも身なりが整っているように見える。
「こんばんは。夜分に申し訳ありません」
「いいのいいの!遅くまでお仕事ご苦労様です」
碧とお母さんはお互いに頭を下げていた。
「わざわざ送ってくれてありがとね」
「当然ですよ」
うちの両親に笑顔を向ける碧を横目で見ていると、すごく嬉しくなる。
なんか、彼氏を初めて両親に紹介してるみたいな感じだな…
「それと、旅行のお土産ありがとうございました」
碧の家からの帰り際、両親から預かった旅行のお土産を碧に渡した私。
「いえいえ。いつもお母さんにもお世話になってるし、娘まで会社でお世話して頂いて…こちらこそありがとう」
「そんな…俺は何も」
碧の家とは家族ぐるみで付き合ってるけど、私達が付き合ったってことはもっと関係が深くなるってことだよね…
そう考えるとすごく照れくさいな。
「夜分遅くにすいませんでした。じゃあ失礼します」
「…」
碧は辺りを見渡したあと、私にさっと近づいて私の頬に軽くキスをした。
ほっぺにキス…?
唇の準備してたのに…
でもいいや♡ほっぺでも幸せ♡♡♡
「…行くぞ」
「うん!」
碧は一歩前を歩いて私の家に向かった。
ついさっきまで繋いでいた手を離して歩くのは、すごく寂しいと思った。
「今思ったけど、もうおばちゃん達寝てるんじゃないか…」
家の玄関まで来ると、碧はそう言ってしまった…といったような顔をする。
「多分起きてるよ。いつも12時くらいまではなんだかんだリビングにいるから」
私はカバンから鍵を出して玄関を開けた。
「ただいま…」
玄関のドアを開けて中を伺うよう言うと、リビングからお母さんが顔を出した。
「おかえりぃ」
お母さんはパジャマ姿で、パックをしていて顔は真っ白なマスクで覆われていた。
「遅かったね」
「うん…あのね、お土産のお礼言いたいからって碧が一緒なの」
「え!?」
私の言葉にお母さんは驚いて大声を出し、顔を引っ込めた。すると今度は、入れ替わりでリビングからお父さんが出て来る。
「碧くん来てるのか?」
「うん」
半分くらい開けていたドアを全開に開けた私は、玄関の外にいる碧を手招きして呼ぶ。
碧は控えめな装いで私に近づくと、外から家の中を覗き込んた。
「こんばんは…」
「やぁ!久しぶりだね~」
申し訳かさそうに挨拶する碧に、少しほろ酔い気味のお父さんは馴れ馴れしく近づいた。
「夜分遅くにすいません」
「何言ってるんだよ。今日は残業だったんだってな?」
「はい。桜花に残業付き合ってもらった帰りに、夕食を食べてたらこんな時間になってしまって申し訳ありません」
碧がお父さんに対する言葉遣いや態度は、とても丁寧だ。
「仕事なんだから仕方が無いよ。それに碧くんが一緒なら心配いらないからね」
アハハハと笑うお父さんの笑い声はうるさい程で、近所まで響いていた。
酔っ払っている父親を間近にして、娘である私はなんだか恥ずかしい…
「オホホ…遅くなってごめんなさいねぇ。碧くん、こんばんは」
出遅れてやってきたお母さんの顔にパックのマスクはなくなっていて、なんだかさっきよりも身なりが整っているように見える。
「こんばんは。夜分に申し訳ありません」
「いいのいいの!遅くまでお仕事ご苦労様です」
碧とお母さんはお互いに頭を下げていた。
「わざわざ送ってくれてありがとね」
「当然ですよ」
うちの両親に笑顔を向ける碧を横目で見ていると、すごく嬉しくなる。
なんか、彼氏を初めて両親に紹介してるみたいな感じだな…
「それと、旅行のお土産ありがとうございました」
碧の家からの帰り際、両親から預かった旅行のお土産を碧に渡した私。
「いえいえ。いつもお母さんにもお世話になってるし、娘まで会社でお世話して頂いて…こちらこそありがとう」
「そんな…俺は何も」
碧の家とは家族ぐるみで付き合ってるけど、私達が付き合ったってことはもっと関係が深くなるってことだよね…
そう考えるとすごく照れくさいな。
「夜分遅くにすいませんでした。じゃあ失礼します」