幼馴染みはイジワル課長
課長は怖いけど言っていることは間違ってないと思うし…私が仕事出来ないのは事実だから、せっかく課長の下で働けるなら頑張らないとね。
「俺に何か出来ることがあったら何でも言って。じゃ俺行くね」
「はい、ありがとうございます」
資料を片手に手を振り、持田さんは資料室を出て行った。
いい人だなぁ。後輩想いで優しいし。他の先輩達もそうだけどあんないい人達がいて良かった…
歩未ちゃんとも正社員になってからは前より仲良くなったし、あとは仕事をちゃんと出来るようになるのみ。頑張らなくっちゃ!
えーっと…資料はこれだけだよね?
間違った資料持っていったりどれか抜けてたりしたらきっと課長に怒られる…
持っている資料とメモを照らし合わせ何度も確認していると…
「お前…」
トンッ
「痛っ」
すると、後ろからファイルのような物で頭を叩かれ振り返ると…そこには鬼のように怖い顔をした課長が立っていた。
「か、課長!」
「たかが3つの資料探すだけで一体何分かかってんだお前は。あと数分でミーティング始まるぞ」
やば!
持田さんと話し込んでて大幅に時間ロスした!!?
「ご、ごめんなさいっ!!!」
「言い訳があるなら聞くが…?」
「ありませんっ!私がとろいせいです!」
さすがに持田さんと雑談してたせいとは言えない…
「まあいい。ミーティング遅れるから行くぞ」
「…はい」
ため息混じりに課長はそう言うと、私より先に資料室を出て行った。もっと怒られると思ったけどミーティングが迫ってるせいかそれは逃れた。
私は小走りで課長について行き後を追って2人でミーティングルームへ入ると、先に部長と数人の先輩達がいた。
「ギリギリだな。真田にしては珍しい」
「すみません」
部長にそう言われて謝る課長にギロリと睨まれた私は、ビクッと体が動く。
「すいません、遅れました…」
「申し訳ありません」
ミーティングが始まる時間を数分過ぎた頃、先輩2人が遅れてやって来てバツが悪そうに頭を下げる。
「時間はあれほど守れって言ってるのだろ」
「すみません!」
「申し訳ありませんっ」
課長が怖い顔をして先輩たちを叱り始める。私からしたら先輩だが、課長からしてみれば多分同じか少し上くらいの年齢の社員が、普通に課長に敬語を使い頭を下げている…
「俺達はクライアントやお客様を待つ事はあっても待たしてはいけない。普段から時間を守ることに慣れろ」
「はい」
「すいません」
「俺に何か出来ることがあったら何でも言って。じゃ俺行くね」
「はい、ありがとうございます」
資料を片手に手を振り、持田さんは資料室を出て行った。
いい人だなぁ。後輩想いで優しいし。他の先輩達もそうだけどあんないい人達がいて良かった…
歩未ちゃんとも正社員になってからは前より仲良くなったし、あとは仕事をちゃんと出来るようになるのみ。頑張らなくっちゃ!
えーっと…資料はこれだけだよね?
間違った資料持っていったりどれか抜けてたりしたらきっと課長に怒られる…
持っている資料とメモを照らし合わせ何度も確認していると…
「お前…」
トンッ
「痛っ」
すると、後ろからファイルのような物で頭を叩かれ振り返ると…そこには鬼のように怖い顔をした課長が立っていた。
「か、課長!」
「たかが3つの資料探すだけで一体何分かかってんだお前は。あと数分でミーティング始まるぞ」
やば!
持田さんと話し込んでて大幅に時間ロスした!!?
「ご、ごめんなさいっ!!!」
「言い訳があるなら聞くが…?」
「ありませんっ!私がとろいせいです!」
さすがに持田さんと雑談してたせいとは言えない…
「まあいい。ミーティング遅れるから行くぞ」
「…はい」
ため息混じりに課長はそう言うと、私より先に資料室を出て行った。もっと怒られると思ったけどミーティングが迫ってるせいかそれは逃れた。
私は小走りで課長について行き後を追って2人でミーティングルームへ入ると、先に部長と数人の先輩達がいた。
「ギリギリだな。真田にしては珍しい」
「すみません」
部長にそう言われて謝る課長にギロリと睨まれた私は、ビクッと体が動く。
「すいません、遅れました…」
「申し訳ありません」
ミーティングが始まる時間を数分過ぎた頃、先輩2人が遅れてやって来てバツが悪そうに頭を下げる。
「時間はあれほど守れって言ってるのだろ」
「すみません!」
「申し訳ありませんっ」
課長が怖い顔をして先輩たちを叱り始める。私からしたら先輩だが、課長からしてみれば多分同じか少し上くらいの年齢の社員が、普通に課長に敬語を使い頭を下げている…
「俺達はクライアントやお客様を待つ事はあっても待たしてはいけない。普段から時間を守ることに慣れろ」
「はい」
「すいません」