幼馴染みはイジワル課長
繋ぐ心
ピンポーン…
2日後の日曜日。私は歩未ちゃんの家を訪ねた。
うちから電車で3つ程離れた場所の、駅前マンションが歩未ちゃんの自宅。両親と2つ上の姉がいるらしい。
「桜花ちゃん!いらっしゃい」
インターフォンを鳴らすと、すぐに歩未ちゃんが玄関のドアを開けた。
「お邪魔します。これ…」
家の中に入ると、私は来る途中に買ったケーキを歩未ちゃんに差し出した。
「わぁ~ありがとう!気を使わせてごめんね」
「ううん。それよりも病み上がりなのに遊びに来ちゃって大丈夫だった?」
「平気平気♪点滴打ったらすっかり元気でもう何ともないよ!さ、上がって~」
歩未ちゃんは本当に元気な様子で、一昨日の具合が悪かった時のことが嘘のよう。
私は家に上がり歩未ちゃんの部屋に通されて、ベットの上に座った。すると、キッチンから飲み物を持って歩未ちゃんが戻って来る。
「飲み物は紅茶で良かった?桜花ちゃんが持ってきてくれたケーキ早速食べようか」
「うん!今日はご両親は?」
さっきリビング通った時物静かで、誰ががいる感じしなかったけど…
「今日は2人とも出掛けてるんだ~朝から自由にぬくぬくしてるよ」
「そっかぁ」
出してくれた紅茶を飲み、歩未ちゃんが取り皿に分けてくれたケーキを一口食べる。
「それよりも今日は課長とデートじゃないの?」
「あ、うん…まあね」
一昨日の夜に夢のようなディナーして、それが初デートだったんだよね。昨日はお昼ごろ会って碧の家で映画を鑑賞。
今日私は歩未ちゃんと会う予定だったけど、碧は何してるのかな…
朝LINEした時は、私のことばかり聞いてきて碧の情報は何一つ聞けなかった。
今何やってるのかな…
碧って休日はいつも何してるんだろう…気になるなぁ…
「課長のこと考えてるでしょ??」
「えっ…」
ニヤニヤと笑って私を見る歩未ちゃん。私はごまかすように紅茶を飲んだ。
「桜花ちゃんはいいなぁ。課長みたいな誠実な人が彼氏だもんね」
はぁーぁとため息をつく歩未ちゃんに、私は一旦開こうとした口を閉じる。
そういえば…歩未ちゃんが会社で倒れた日…
部長が病院に連れて行ったけど、あの時は何かあったのかな…?
歩未ちゃんから何も言ってこないから私もあえて聞いてないけど、どうなんだろう…
「そんなこと…ってゆうか私の話ばっかりで申し訳ないな」
「いいのいいの!私なんか話聞くしか出来ないし…それに……感謝するのは私の方…」
歩未ちゃんの表情が曇った。きっと部長のことを考えているんだ…
「あの時部長の事で相談出来るのは桜花ちゃんだけだったから、本当に助けられたの。地元の友達にも家族にも言えなかったことだから…」
「歩未ちゃん…」
確かに、歩未ちゃんの恋は辛過ぎるよね。
私だって聞いてあげることしか出来なかったよ…
「でもね…もう本当に吹っ切れた!部長ってばさ~この前私が倒れた日に病院で「寄りを戻さないか?」なんて言うのよ?バカにするのもいい加減にしろっつーの…」
2日後の日曜日。私は歩未ちゃんの家を訪ねた。
うちから電車で3つ程離れた場所の、駅前マンションが歩未ちゃんの自宅。両親と2つ上の姉がいるらしい。
「桜花ちゃん!いらっしゃい」
インターフォンを鳴らすと、すぐに歩未ちゃんが玄関のドアを開けた。
「お邪魔します。これ…」
家の中に入ると、私は来る途中に買ったケーキを歩未ちゃんに差し出した。
「わぁ~ありがとう!気を使わせてごめんね」
「ううん。それよりも病み上がりなのに遊びに来ちゃって大丈夫だった?」
「平気平気♪点滴打ったらすっかり元気でもう何ともないよ!さ、上がって~」
歩未ちゃんは本当に元気な様子で、一昨日の具合が悪かった時のことが嘘のよう。
私は家に上がり歩未ちゃんの部屋に通されて、ベットの上に座った。すると、キッチンから飲み物を持って歩未ちゃんが戻って来る。
「飲み物は紅茶で良かった?桜花ちゃんが持ってきてくれたケーキ早速食べようか」
「うん!今日はご両親は?」
さっきリビング通った時物静かで、誰ががいる感じしなかったけど…
「今日は2人とも出掛けてるんだ~朝から自由にぬくぬくしてるよ」
「そっかぁ」
出してくれた紅茶を飲み、歩未ちゃんが取り皿に分けてくれたケーキを一口食べる。
「それよりも今日は課長とデートじゃないの?」
「あ、うん…まあね」
一昨日の夜に夢のようなディナーして、それが初デートだったんだよね。昨日はお昼ごろ会って碧の家で映画を鑑賞。
今日私は歩未ちゃんと会う予定だったけど、碧は何してるのかな…
朝LINEした時は、私のことばかり聞いてきて碧の情報は何一つ聞けなかった。
今何やってるのかな…
碧って休日はいつも何してるんだろう…気になるなぁ…
「課長のこと考えてるでしょ??」
「えっ…」
ニヤニヤと笑って私を見る歩未ちゃん。私はごまかすように紅茶を飲んだ。
「桜花ちゃんはいいなぁ。課長みたいな誠実な人が彼氏だもんね」
はぁーぁとため息をつく歩未ちゃんに、私は一旦開こうとした口を閉じる。
そういえば…歩未ちゃんが会社で倒れた日…
部長が病院に連れて行ったけど、あの時は何かあったのかな…?
歩未ちゃんから何も言ってこないから私もあえて聞いてないけど、どうなんだろう…
「そんなこと…ってゆうか私の話ばっかりで申し訳ないな」
「いいのいいの!私なんか話聞くしか出来ないし…それに……感謝するのは私の方…」
歩未ちゃんの表情が曇った。きっと部長のことを考えているんだ…
「あの時部長の事で相談出来るのは桜花ちゃんだけだったから、本当に助けられたの。地元の友達にも家族にも言えなかったことだから…」
「歩未ちゃん…」
確かに、歩未ちゃんの恋は辛過ぎるよね。
私だって聞いてあげることしか出来なかったよ…
「でもね…もう本当に吹っ切れた!部長ってばさ~この前私が倒れた日に病院で「寄りを戻さないか?」なんて言うのよ?バカにするのもいい加減にしろっつーの…」