幼馴染みはイジワル課長
「あ、あのさ…」

「何?」


一歩先を歩く碧に声をかけると、碧はこっちを振り返る。




「え、えっと…私……このまま碧の部屋に行っちゃっていいの?長い運転で疲れてるんじゃない?」

「…疲れるけど…お前が家に来るのは問題ない」


無表情のまま一言そう言うと、碧はスタスタと先に歩き始める。






「そ、そっか…あ、ちょっと待って」


碧を小走りで追いかけると、履いているサンダルのヒールの音がコンクリートに当たる音が響いた。



疲れていても、私とは一緒にいてくれるんだ…

どちらかというと1人でいるのが好きなのに…私の側にいてくれる…そんな碧が好き。










ガチャ…


碧の部屋の鍵を開けると、中は熱気がこもっていてすごく暑い。碧は先に玄関で靴を脱ぎ、荷物を廊下の端に置いた。








「とりあえず窓開けて空気の入れ換えした方がいいよ。ちょっと暑いけど、しばしの我慢で…………ぁ」


玄関でサンダルを脱いでいたら、こっちを振り向いた碧が私にキスをしてくる…

かなり突然過ぎて目をつぶれなかった。
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