さよならを乗り越えた幸せ
あたしは必死で働いた
朝からコンビニ。夜はスナック。
学校に行ってる時よりハードな生活だったけど生きてるって実感できて充実してた
凌ちゃんとも相変わらず仲良くやってた
呑みにも来てくれて連絡もとりあってたから叔母も香月さんも百代さんも庄太君もあたしたちが付き合ってると思いいつも冷やかされてた
でもあたしたちは付き合ってなんかなくて本当にただの友達みたいだった
12月も中旬にさしかかりクリスマスが近付いてきた
あたしは相変わらずバイトばっかりしてた
叔母のスナックは毎年クリスマスパーティーを開く
クリスマスパーティーの日はセット料金だけでカラオケも呑み代もただで叔母はいつも「赤字だ〜」って叫んでる
あたしを含め働いてるいる女の子は皆サンタコス
ママである叔母はなぜか毎年トナカイのコスで参加する
あたしは凌ちゃんにも声をかけたけど「クリスマスはわからんねえ〜」って言っててもしかしたら彼女いるのかもと思って後悔した
ちょっと前に曖華と話し、「クリスマスに告っちゃえば」って言われたことを思い出しあたしは決心した
もし凌ちゃんがクリスマスパーティーに来たら告白しようって。
来なかった時はきっぱり諦めるつもりだった