吸血鬼な幼馴染
「瑠璃、行くよ?」
頷くことしかできない。
「じゃ、いただきまーす!」
カイトはそう言うと、ガブっと首筋に噛み付き、血を吸い始める。
「.....っ」痛い。痛いけど嫌だとは言えない。
私は彼を拒否できない。
いつからこうなったのだろう?
いつから'幼馴染'のカイトに'エサ'として見られていたのだろう?
私の事、大事?
「カイト....」
「...ゴクン」カイトは血を吸うのを止め、私と目を合わせる。