カラダだけの関係~冷血上司の惑わしの束縛~
《2》溺れるカラダ
―千束sideー
昨日と同じスーツで出社。
―――――好奇な視線を感じる。
周囲は見ていないようで実は見ていて、コソコソと囁き合う。
「昨日と同じスーツなの?小柳さん」
執拗にアプローチを受ける同じフロアで仕事をする営業課の是枝さんがわざわざ歩み寄って来た。
「昨日、久しぶりに昔の友人に会って朝まで飲んじゃって…」
「友人って男?」
「女です!!同性ですよ」
私は声をワザと大きくして、周囲に聞えるように言い放つ。
コソコソと囁き合っていた同僚の沢木さん達が口を噤んだ。
変な噂を立てられたら、部長にも迷惑が掛かるし、何としても阻止せねば・・・
―――――好奇な視線を感じる。
周囲は見ていないようで実は見ていて、コソコソと囁き合う。
「昨日と同じスーツなの?小柳さん」
執拗にアプローチを受ける同じフロアで仕事をする営業課の是枝さんがわざわざ歩み寄って来た。
「昨日、久しぶりに昔の友人に会って朝まで飲んじゃって…」
「友人って男?」
「女です!!同性ですよ」
私は声をワザと大きくして、周囲に聞えるように言い放つ。
コソコソと囁き合っていた同僚の沢木さん達が口を噤んだ。
変な噂を立てられたら、部長にも迷惑が掛かるし、何としても阻止せねば・・・