カラダだけの関係~冷血上司の惑わしの束縛~
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「部長の部屋、広いですね」

「元々は俺と同期の神宮寺社長が独身時代に借りていた部屋だ。その後は秘書の高井田さんが借りて…次は俺が高井田さんから借りた」


「秘書の高井田さんと仲がいいと思っていたのは個人的に知り合いだったんですか」


「友達の友達と言うか…」


私と悠来は全面硝子の向うに見える煌びやかな夜景を暫し眺める。



「悠来はいつも…この夜景を見ているのね…羨ましい」


「え、あ・・・まぁな」


悠来は不意に名前を呼ばれて、テレ臭いのか頬を掻く。


「また、来れば見られる。何か飲むか?」


悠来は背を向け、そそくさにキッチンルームの方に行ってしまった。



「あ、なんでもいいですよ」


悠来は冷蔵庫を開けて飲み物を探す。



「すまない、ミネラルウォーターしかないようだ」



「ミネラルウォーターでいいですよ」


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