カラダだけの関係~冷血上司の惑わしの束縛~
「でも、誕生日の日は丁度社員旅行だな」


「そうね…熱海で26歳か…」


「二人で祝うのは無理だな」


「私達はセフレ。別に誕生日を祝って貰う言われはないわ」



「千束…」


悠来に気遣われたら、私に気があるのかと錯覚してしまう。


「だから、私は悠来の誕生日…お祝いしないから」


「それが千束の望みなら、仕方がないな…」



悠来が再び、私のカラダを組み敷いて、首筋に唇を寄せる。


私は彼の求めに黙って応じた。


カラダだけは私のモノ。


カラダは一つに繋がり合うのに、心の穴は広がるばかり。












< 38 / 64 >

この作品をシェア

pagetop