カラダだけの関係~冷血上司の惑わしの束縛~
元カレのコトなんてすっかり忘れた。


今は悠来しか見えていない。あの日を境に二人の仲は険悪になってしまった。

このままずるずると続けていても、カラダだけの関係に明るい兆しは見えて来ない。


日頃のカラダの疲れをお風呂で癒し、浴衣姿で廊下を歩いていると、悠来と営業部のマドンナ・木村さんが目に飛び込んで来た。



二人は人気のない奥まった方向に歩いて行く。



私と佐藤さんの姿に全く気付いていない。



「何だか…意味深ですね」


佇む私を置いて、佐藤さんが二人の後を追おうと歩き出す。



「さ、佐藤さん!?」


私は佐藤さんを止めようと後を追った。



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