カラダだけの関係~冷血上司の惑わしの束縛~
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「小柳さん、ここに掛けて」


「あ、はい」


私は悠来と一緒に秘書室に呼び出された。


秘書室の応接ソファに二人並んで、腰を下ろす。


秘書課のチーフを務める高井田帝(タカイダミカド)さんは元は弁護士、我が社のコンプライアンス部に入社し、今は社長秘書で神宮寺社長の片腕として活躍するハイスペックな人物。


「今度、秘書室の経理担当の白木さんが産休に入るコトになり、経理のポストが空きます。ハケンを雇えばいい話ですが。金銭を扱う仕事をハケンにさせるのはどうかと社長のお達しで、経理課に居た君に白木さんの代行をお願いしたいです」


「私が秘書課に異動ですか…」



「会社の都合ばかり、君一人に押し付けて申し訳ないと思っています。給与面に関して、それなりの配慮はします。一度、考えて頂けないですか?断ったからと言って、不当な扱い致しません。私の言葉は神宮寺社長の言葉だと思って下さい」




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