Dance in the Mood
「あぁ、もうめんどくさい!!」

海に行く計画が全く進まないみんなに向かっていきなり叫ぶ。

天気良し、気分良し。すぐ、海に行きたい!

「明日、全員学校欠席で10時に駅集合。アヤがおにぎり、ミナミがおかず、あたしがサラダ、ユウキが花火、トモヤがシートとボール。よくない?それで。」

一瞬皆がシンとなる。

「あたしまだ水着買ってないよ?」

「うん、あたしも。泳ぎたかったらまた行けばよくない?どうしても泳ぎたかったら服で飛び込も!」

ニカッと笑うと呆然としていたみんなも笑顔が戻る。明日休めない授業なのに―とか言いつつみんな休む気満々だ。

「人生はノリとフィーリング!!」

「スズのノリにまたのまれるわけね、うちら。」

アヤが辛口言いながら笑う。

「てか、誰の車でどこの海行くんだよ?」

「電車で一番近いとこ。」

『電車!?』

「電車移動を嫌うのはよしなさい!エコだよ、エコ!」

「いや、いみわかんねぇけど!」


今いないメンバーに連絡を入れて今日は明日にそなえて解散した。



温暖化で6月なのに異常に暑い。それでも海はきっとまだ肌寒い。でも私達の暑い夏は、始まる。
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