恋愛なんてもうしないっ‼︎
あたしの育ての親でもある館長には申し訳ないのだけれど、はっきり言ってその館は良いところじゃなかった。
だから、1日でも早く抜け出したかった。
館長はとても優しい人だった。副館長は毎日のように、あたしや他の子供を殴る。
館長はそれに気づかないし、痣の言い訳を考えるので必死な毎日。
館の子供は皆暗いし、一人遊びをする子、いじめる子、いじめられる子。
あたしは、いじめられる子だった。
早く、高校生になってここをでたい。
死にたい。死にたい。死にたい。
この言葉だけが、あたしの頭を埋め尽くす。
日々、増えていく痣が生きている証拠のように痛く、痛みと絶望があたしの全てだった。