わがまま王子の甘い口づけ
「危ねえだろ!!!!」
「そっちこそ!!」
「助けてやったのにその口の聞き方はねえだろ?!!」
あ、
気付いたのは、もうすぐそこに階段があったこと。
「あぁ、すいません!!
助けてくれてありがとうっ」
「ぉ、おう」
ぱっとその人を見た瞬間、私は目を輝かせた。
「か、かっこいい…」
「は?」
つい、心の声が(汗)
「あ!いえ!そのーすいません
じゃ!私急いでるんでーー!!!」
「動揺しすぎ」
そう言うとその男の子はニヤッと笑い私を抱き寄せる。
なっ!なに!!!????
「ちょちょちょっちょっと??!!」
「やばい面白いなお前」
爆笑する男の子。
「離してっ…!!!」
勢い良く男の子を突き飛ばした。
「痛っ…」
「ごめんなさいーーーー!!」
私は箱を持ち直し、職員室まで走った。