何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)






「…は?」

菅綺くんが驚いた顔で、私を見る。


そりゃそうだよね…

自分で自分のやってることが理解できないよ…

ああ、今すぐ部屋に戻ってしまいたい…


そう思いながら、必死に言い訳を試みる。

「え、えっと! 今のはね!
 その、勢いで言っちゃったっていうか…」

「…勢いで本当のことを言っちゃったと。」

「うんうん、そうなの!

 …あっ!」

しまったと思ったときにはすでに遅し。

もう!

言い訳するつもりが、告白しちゃったじゃん!


にやっと笑った菅綺くんが見えた。




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