何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)






「…えぇっ!?
 最初から木の陰で隠れて見てたぁ!?」

「まあ、そういうことね」

「えっ、じゃあもしかして…」

私が菅綺くんにした告白も…?
察した紫万は、にっこりと微笑む。

「ばっちり見たわよ。
 動画におさめておきたかったわ」

「♦△♧◯■▶♠△♯!?」

言葉にならない悲鳴とはまさにこのこと…

泣きたい…



すると、菅綺くんがぽんっと私の頭の上に手を乗せた。

見上げると、にかっと笑った菅綺くん。

「いいじゃん。
 堂々としてよーぜ」




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