何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)




「いい?亜弥華。
 亜弥華と菅綺は付き合ってるでしょう?
 菅綺はウチの学校の王子様的存在でしょう?」

えっ、なに急に紫万ってば!
そんなこと言ったら私照れちゃうって!

そんなことを考えていると、紫万が私に活を入れた。

「亜弥華聞け!!
 照れてる場合じゃないんだよこの天然野郎!!」

て、天然野郎…
地味にすごい悲しいよ紫万…

「菅綺にファンクラブがあるのは知ってる?」

ファンクラブって、あの芸能人とかの?だよね?
菅綺くんにそんなのがあったのは知らなかったけど、でも、菅綺くんの容姿と人気を見れば…

「まあ、ある、のも頷ける…」
よね。


「ここまで言えばわかるでしょう?」

「さっぱりわかりません。」

私の即答にイラついたのか、紫万は目を閉じて自分を落ち着かせた。



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