何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)
「あぁ、神宮 菅綺のこと?
じゃあまず、右を見なさい」
右?なんで?
と思ったけど、紫万が怖いから従っておく。
「神宮 菅綺はそいつよ」
「…ほぇ?」
あ、変な声出た。紫万なんて笑ってる。
で、でも、この人が…
「…この人が、なんだっけ?」
小首をかしげて言うと、紫万がはぁーとため息をつく。
「いい?
神宮 菅崎。
容姿よし、頭脳よし、運動神経よし、おまけに性格もよし。
完璧だから、王子って呼ばれることもあるらしいわ」
お、王子!?
すごいネーミング…
てゆか、それってほんとに完璧じゃないですか!