何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)
しーん、と教室が静まりかえる。
聞こえてくるのは、放送越しに聞こえる
入学式の校長先生の話し声だけ。
「…あ…」
やっちゃった…
だって、図星つかれてむっとなって…
あれこれ言い訳を考えているうちに、
担任の先生がにっこりしながら近付いてきた。
「笹城ー、入学式になにやってんだー?」
「え、あの、いや、その、これはですね…
そう、演劇の練習!
ちょっと最近うまくいかなくって…」
さすが私!
これはちょっと行けるんじゃない!?
「ほぉー、演劇ねぇ?
じゃあ今度見せてもらうか」
えっ!
ってことは…