何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)





「なに?」

「え?」

「俺のこと、見てたでしょ。

 なに、惚れちゃった?」

なっ!

た、確かにきれいだと思ってたけど!

「そんなことあるわけないでしょっ!」

あわてて否定する。


クールに加えて、ナルシストだよね。

まあ頭も運動神経もいいんだからそうなるかぁ…


「なんだ、残念」

本心から残念に思ってないような不敵な笑みを浮かべる菅綺くん。


全然残念そうじゃないじゃん!

まあそりゃあそうだよね…

私のことなんてどうでもいいもんね。

そう思うと、なぜか胸がちくんといたんだ。



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