何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)






「亜弥華は、他の人には鋭いのに自分のことには鈍感だからね。

 言わないとわかんないでしょ」

自分もこともよくわかってると思うんだけどなぁ…

でも、言わないとわかんないってとこは
当たりかも。


にっと笑って、

「紫万って私のことよくわかってる!

 教えてくれてありがとう!」

と言うと、大人のようにふっと笑った紫万。

「幼なじみだもの、当然よ

 じゃあ、付き合えるようにがんばりなさいよ」

それじゃ、あたしは生け花行くから、と私の部屋から出ていく。

……

「つっ、付き合うーーー!?」

紫万が家から出て行った後、

私は自分でもわかるほど大きな声で叫んだ。




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