何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)
事件発生
「じゃあ、ごめんね紫万…
今日、お姉ちゃんが車で迎えに来てそのまま出かけるって言うから…」
「大丈夫よ、私は今日は彼氏とでも出かけるわ」
「うん、ありがとう!
…彼氏!?聞いてないよ私!!」
「言ってないもの」
さらっとそんなひどいことを言う紫万。
ショックだよ…
私が泣きそうになったとき、紫万ははぁ、と小さくため息をつく。
「…彼氏ができたのよ」
「何年何組!?」
「1年B組」
…え、それって、
「同じクラスじゃん!!」
えっ、てことは、紫万と仲良くしてた人だから、
「…あの」
「なに?」
照れているのか、紫万はそっぽを向く。
「もしかして、菅綺くん…?」