何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)



まあそんな私の世話をしてくれるのはいつも紫万です!

なんていい子なんでしょう!


「なにキラキラした顔であたしのこと見つめてんのよ。
やめてよね。」


ぐさっ。

紫万さん、その言葉は傷つくよ。
なにがって言葉と言い方がね!?



そんな落ち込んだ私をよそに、
紫万は腕時計をのぞきこんで少し慌てたように言う。

「もうあんまり時間ないわ、行こう」

「あ、うん」

親友の私のことをなぐさめてくれることは
しないのね。

うん、紫万らしくていいと思うよ…



< 6 / 141 >

この作品をシェア

pagetop