何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)





「なに落ち込んでんのよ?

 さっ、行くわよ!!」

入って入ってと車の中に押し込められる。


「そんじゃあ出発!!」

車が勢いよくスタートした。



着いたのはショッピングモール。

「さー亜弥華!
 お姉ちゃんのおごりよ!

 なんの服でも買ってあげる!」

お姉ちゃんは両腕を広げて自慢げに言う。


「…私、欲しいものないよ」

「…なに言ってんの!

 じゃあお姉ちゃんが選んであげるわ!」

そう言って、走ってどこかへ行ってしまった。

とりあえず、お姉ちゃんが来るまで待ってようかな。

そう思って、近くのベンチに腰掛けてぼーっとする。





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