何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)






「え、なによ?」

いま、ちらっと見えた…

「菅綺くんと彼女さん…」

私がぽつりと言うと、

お姉ちゃんがえっ、と声をあげて振り向く。


「…あれね!?」

お姉ちゃんが指を指してみせたのは、菅綺くんと彼女さん。

こくんとうなずくと、よし!と言ってお姉ちゃんは歩いていった。


「…えっ?」

ちょっと、お姉ちゃん!?

まさか、菅綺くんのところに行くなんてこと、ないよね!?


そんな悪い予感は的中。

「ちょっと、菅綺!」

お姉ちゃんは、仁王立ちで菅綺くんたちの前に立った。




< 67 / 141 >

この作品をシェア

pagetop