何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)
ええええええええええ!?
私、今お姉ちゃんのことが理解できてないよ!?
え、あんなに妹思いだったっけ!?
いやそこは問題じゃないよね!?
私が脳内で緊急会議していても、お姉ちゃんと菅綺の話は進む。
「菅綺、あんた亜弥華のこと嫁にするって言ったわよね!
あたしは覚えてるわ。
それを破るつもりなわけ?」
「あの…はい?」
菅綺くんは突然のお姉ちゃんの発言に戸惑っているようだ。
まあそりゃあそうだよね…
お姉ちゃんが誰かもわからないわけだし。
「ねえ…」
すると、きれいな女性、すなわち彼女さんがお姉ちゃんに声をかけた。
「なに?」
お姉ちゃんも女性には弱いのか、強い口調はしない。
そして、彼女さんから思いがけない言葉が発せられた。
「笹城 柑菜、だよね?」