何度でもきみに恋をする(ほんとは甘いきみ)
幼なじみかどうか 菅綺side







「─なぁ、確かさ、菅綺の小学校の時の好きな人って
 "亜弥華ちゃん"って言ってたよな」

「…は?
 なんだよ急に。」

修学旅行1日目の夜。

別にそこまで楽しみにしてたわけでもないけど、
楓のせいでいつにも増して機嫌が悪い。

ホテルの2人部屋を獲得した俺たちは、ソファでゆったりと過ごしていた─はずなのに。

なんでそんな話題が出てくるんだよ?


「まあまあいいじゃん!
 修学旅行といったらやっぱ恋バナだろ?」

「お前は女か。」

「だっからそこは気にしなくていいんだって!

 で、やっぱさ!
 同一人物だったわけ~?」

「だからなんのことだよ」




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