この恋、大丈夫?




「お互い様だろ。
それに、鳴瀬に迷惑かけられるの、嫌いじゃない。」


「…ありがとう。」


私は榛原くんの胸から顔をあげて、微笑んだ。
その時、予鈴がなる。


「ごめん、俺戻んねぇと。」


榛原くんはそういって私をたたせ、椅子に座らせた。


「…また…。」


私はそういった。
榛原くんは驚いた顔をしたけど、すぐ笑顔になって、


「ああ、また来る。」


そういって、戻っていった。



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