Dear...

諦めかけていたその時。

裕「あっ!
陽奈ちゃん!もしかしてこれ?」

高田先輩がそう言って
私の目の前に持ってきたのは
ピンクのリボンがついた
うさぎのストラップ。

陽「あっ!そうだ!それです!
思い出せた…良かったぁ〜。」

安心から泣きそうな私の頭を
高田先輩は優しく撫でながら

裕《そのストラップ、
陽奈ちゃんに似てるから
見つけ瞬間すぐ分かった。
もうなくすなよ?》

そう言った。

陽「似てないですよ(笑)
でも、ありがとうございます。」

私がお礼を言うと
高田先輩は満足そうに微笑んだ。

裕「送ってあげたいんだけど
俺、今から用事あるんだよね。
ちゃんと1人で帰れる?」

陽「私、子供じゃありませんよ!笑
ちゃんと帰れます。
これ以上高田先輩に迷惑は
かけられませんから。」

裕「だよな(笑)
じゃあ、俺こっちだから」

喋っているうちにいつの間にか
校門に着いていた。
もう少し、なんて思ってしまう。
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