恋人じゃないと思われる。


「あ、玲依!」

「あ~美紅~、どうしたのよ~」

玲依は生徒会で一番の仲良い子。
キチガイだし人の話聞かないし
傍からみたら最悪だけど、仕事はできるし
しっかり者のいい子。

「あ、そうだ、小長井将太くん。
新しく入ってきた子だよ」

玲依が穏やかに話す反面、私の心臓はバクバク。
二重の切れ長な目に175cmは超えてる身長
ああ無理こんなイケメンだったっけ。

「将太くん...でいいかな?よろしくね!!」

スッと手を出してみると
少し照れたように俯いて

「将太で大丈夫、俺こそよろしく」

軽く互の手を握り握手を交わす。

大きくてごつごつしてて
だけど指は細くて長くて....

手フェチの私にはたまらない。


「えっと、あんたの名前は...」


「あ!私?私は山本美紅!!」

「ん、よろしく美紅」


学校ですれ違うだけの存在の人が
今目の前にいて、笑いかけてくれている。

生徒会に入った偶然で私達は
必然的に出会うことができたー....

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