いつかあなたに還るまで
『帰ったら真っ先に会いに行くから。…待ってて欲しい』
甘えるようなその声に、胸がきゅうっと締め付けられる。
こんなにも変わった彼と。
こんなにも変わった私と。
…そしてここに宿った新たな命と。
三人で、新たな未来を築いていきたい____
「…はい。待ってます。私も隼人さんに伝えたいことがあるので待っててくださいね」
『俺に? なんだろうな。嫌なことなら今からお断りしておくよ』
「ふふっ、きっと喜んでくれると思います」
そう。今の彼なら絶対に喜んでくれる。
そう信じてる。
『じゃあ楽しみにしてる。…っと、そろそろ行かないと』
「気をつけて行ってきてくださいね。それからお忙しい中ありがとうございました。声がきけて本当に嬉しかったです」
『俺も志保から元気もらった。じゃあまた連絡する』
「はい!」